Home of Hoi An U-Cafe

 本計画は、日本の環境配慮型建築技術とベトナム在来の建築手法を「水」というキーワードによって融合させ、熱帯都市での環境配慮型住居&カフェを実現させるものである。
 このカフェは「現地で生活するもの」「現地を訪れるもの」等々、様々な交流拠点となる。計画プロセスにおいて一方向の技術移転ではなく、国籍年齢専門等様々な人々の技術を相互に提供し融合させる方法を用いた。

概要をくわしく見るLinkIcon

 ベトナムは稲作文化を生活基盤とした農村共同体が緊密な結びつきを培ってきた、水豊かな国である。また歴史的に多様な文化や思想を取込みつつ独自の文化を築いてきた。人口の半数近くが若年人口で構成されており、今後の発展を予感させる「若い」国である。ベトナム北部に政治の中心である首都ハノイ、南部に経済の中心であるホーチミン、そしてそのほぼ中間に主要な港湾都市であるダナンが位置する。本計画地のあるホイアンは国際空港を抱えるダナンから南へ25km下った所に位置し、ミーソンやフエ遺跡といった他の世界遺産へも近い。

動向をくわしく見るLinkIcon

「イネだんだんクソだんだん海は豊かなみんなのゴミ箱」
  「イネ」・・・・・主食、人が得るエネルギーの源
  「クソ」・・・・・生命活動のエネルギー消費による廃棄物
  「だんだん」・・・循環
  「海」・・・・・・「水」、原始的共有財産、廃棄物の流入先
  「ゴミ箱」・・・・廃棄物/分解/浄化/共有の資源
上記において本計画での環境配慮システムを言い表している。

成果をくわしく見るLinkIcon

廣田桂子レポート
「Hanoi, Hoa Bin , Da Nang & Hoi An 視察旅行からの考察
nước(水)のnước(国)で彼らの環境といとなみを考える建築」
水の豊かなベトナムでは、nước(水)という語から派生する言葉も多い。この頃では、キッチンの常備香辛料となったヌオックマムのほかにも、ヌオックチェーは「お茶」、ヌオックマットは「涙」、ヌオック(nước)そのものも、「国」や「民
族」という意味を持ち合わせて…。

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